英語のポスティングは野球とは無関係!?チラシ配布との違いについて

海外旅行に行った時や外国人と会話する時、英語だと思って話す言葉が全く通じなかった経験がありませんか?

普段、私たちが話すカタカナ表記の単語は英語だと勘違いされる方も多いと思いますが、和製英語という日本独自に作られた言葉で日本人にしか伝わりません。

発音の違いで聞き取れなかったりすることがありますが、言葉の意味が異なっているので必死に伝えようとしても外国人には分かりません。

ポスティングも和製英語の一つになります。

この記事では英語のポスティングは野球とは無関係なのか、チラシ配布との違いについて詳しく説明します。

またポスティングに関する情報を網羅した記事がこちらにありますので、他にも知りたいことがあれば確認してみてください。

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ポスティングのすべて

日本語でポスティングといえばチラシ配布を指す

一般的にポスティングはチラシ配布を指しますが、英語ではチラシのことをフライヤー(flyer)というのでポスティングは和製英語になります。

ナイトクラブやイベントなど一部の間ではチラシのことをフライヤーと呼んだりもしますが、あまり聞き慣れない言葉です。

英語でチラシ配布のことを「Distribute flyer job」と言います。

「Distribute」は分配を意味するのでそれに該当します。

チラシは「撒き散らす」からきている語源になり大阪から呼び始めました。

ポスティングの歴史は古く江戸時代から行われてきていて、デパートの「三越」の前身である「呉服商越後屋」が配布していたチラシがもっとも古いものになっています。

当時は「引札」と呼ばれていて、「現金安売り掛け値なし」という宣伝文句をチラシに記載して大繁盛しました。

フライヤーは空を飛ぶという意味が語源になっており、実際に戦時中は飛行機からチラシを撒き散らしていました。

お菓子の引換券やくじ引きがフライヤーに印刷されていたので子供達が夢中になってフライヤーを集めていましたが、空を見上げて歩いていたため、車との接触事故が多発しました。

このことにより、昭和39年に飛行機からフライヤーを配布することが禁止になりました。

フライヤーは、チラシに比べると小さいことが多く、A4サイズから小さいものでポストカードのA6サイズになります。

チラシに比べると告知内容よりもデザイン性を重視するものであり、イベントの告知などで使用されることが多く、ポストに直接投函するのではなく、店頭などに据え置きして、お客さんが自ら手に取る形が主流になります。

フライヤー以外にも、リーフレットやパンフレットなど英語がカタカナ表記された紙媒体の種類と利用方法についてこちらで解説しています。

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野球のポスティングとの違いは?

広告を配布するポスティングと野球業界で言うポスティングの違いを解説します。

一般的にポスティングとは、ポスティング会社を筆頭に新聞販売店や郵便局、配送会社などが行なっている、GPS(全地球測位システム)やGIS(地理情報システム)などIT技術を駆使してマーケティングを行い、効率的に顧客のポストに直接折込チラシを投函することを指します。

新聞の購読者が多かった時代は、折込チラシが主流でしたが、インターネットの普及やスマートフォンの登場によって新聞の購読者の減少とともに折込チラシも低迷してきており、ポスティングによる投函が主流になってきています。

他にもスポーツニュースなどでポスティングという言葉を聞いたことがあるかもしれません。

野球ファンにとっては楽しみの一つでもある野球選手の移籍の際に使われる言葉ですが、野球用語で使われるポスティングは「ポスティング・システム」を略したものです。

プロ野球界で利用されている移籍システムの一つで、メディアでは入札制度と言われています。

導入のきっかけになったのは1995年にロサンゼルス・ドジャーズに移籍した野茂英雄選手になります。

当時、野茂選手はFA(フリーエージェント)の資格を持っていなかったので、自分の意思で移籍することが出来ませんでした。

また、翌年に千葉ロッテマリーンズに所属していた伊良部秀輝選手も同じく、FAの資格を持ってなかったのですがメジャー挑戦への熱意に球団がサンディエゴ・パドレスに交渉を行いトレードの話がまとまりました。

しかし、ニューヨーク・ヤンキースに入団を熱望したためパドレスへの入団を拒否し、日米球界を巻き込む問題になりました。

この騒動により他のMLB(メジャーリーグ)球団から選手を獲得する機会が均等ではないという声が上がり、日本球界におけるポスティング・システムの確立につながりました。

1998年に「日米間選手契約に関する協定」として作られたポスティング・システムは、旧制度と現制度があり、2013年から現制度に移行しました。

旧制度は一発勝負の入札形式で行われていました。

最高額を提示したMLB球団が独占的に選手側と交渉できる権利を獲得できるものでしたが、2位との金額差が大きくても提示した額を支払わなければならずMLB球団側からの不満が続出したため見直しが行われました。

また、選手獲得に金額が高騰する為、資金をあまり持たない球団は入札に参加できないという問題もありました。

現制度は譲渡金(上限2000万ドル)を支払う意思があれば、全てのMLB球団が獲得交渉ができるようになったので選手側も移籍したい球団を選べるようになりました。

譲渡金は、選手を獲得するMLB球団から所属球団に支払われるお金でFAにはないシステムです。

選手を手放したくない所属球団にメリットがあるので移籍に対して理解を示す球団が増えました。

海外移籍のFA権を取得するためには、全ての選手が累計9年の年数経過が必要となるため、若い選手たちは、ポスティング・システムを使ってメジャーリーグに挑戦する人たちが増えてきており注目されています。

また、日本だけでなく韓国や台湾などの球界でもポスティング・システムがあり、手続きや契約条件は日本と異なる部分がありますが、MLBに移籍するための手段として利用されています。

日米の野球ポスティングシステムは、MLBに移籍したい選手と所属球団との合意のもと行われますので、双方による念密な打ち合わせが必要になります。

シーズンが終わった毎年11月1日から翌年の2月1日までが申請期間になり、それまでの間に所属球団が移籍したい選手の対価として譲渡金をあらかじめ設定し、MLBに告知を行います。

告知を開始した翌日から選手は30日間、獲得に好意的なMLBの全ての球団と交渉することができます。

エージェントを通じて選手とMLB球団と契約交渉が成立した後、移籍が決定されます。

契約が成立した日から14日以内にMLB球団から所属球団に譲渡金の受け渡しが行われ、支払日から5日以内に球団側が選手の保有権を解消し自由契約となります。

このように野球用語で使われているポスティングとチラシ配布を行うポスティングは同じ語句を使うものの、内容は全く異なるものですので、混同しないように注意してください。

英語のポスティングは野球とは無関係まとめ

・ポスティングは和製英語です。

・英語でチラシは「フライヤー」と呼ぶのが一般的です。

・野球用語のポスティングは「ポスティング・システム」を略したもので、移籍制度の1つです。