ポスティング会社は、さまざまなトラブルを防ぐためにスタッフと依頼者に対して保険を加入させていて、ポスティング会社自身も万が一の備えて保険に加入しています。

突発的なトラブルの発生によって企業が多大な損害を受けることを防ぐため、予め保険へ加入しておくことがとても重要です。

今回解説していくポスティング会社と依頼者とスタッフのポスティングに関わる全ての人に関係する内容です。

それでは、ポスティング会社が加入している保険について解説していきます。

またポスティングに関する情報を網羅した記事がこちらにありますので、他にも知りたいことがあれば確認してみてください。

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ポスティング会社が加入している保険

多くの種類が存在している保険の中でポスティング業務を行っている会社が加入している保険があります。

ポスティング会社がスタッフと依頼者のために加入している保険についてご紹介していきます。

・労働災害補償保険
・傷害保険
・個人情報漏洩保険(依頼者への保険)

労働災害補償保険

労働災害補償保険とは、労働者が業務内または通勤時に発生した傷病等に対して必要な保険料が支給される保険を指します。

保険料の支給と合わせて被災した労働者の社会復帰の促進をサポートするためといった意味合いも持ち合わせています。

雇用形態が正社員でないパートやアルバイトなど業種や職種に関わらず、差別なく支給されるのが労働災害補償保険です。

保険給付として支払われるお金は、原則として事業主の負担する保険料から賄われるようになっています。

事業主が保険料の支払いをしていない場合でも労働者は労災の保護を受けることが可能です。

労働者には、保険料の支給が通常通りに行われ、事業主に対して後日、国から保険料の支払いを請求されるケースがあります。

また、個人で運営していて労働者が常時5人以下の場合には、暫定任意適用事業となり事業主に厚生労働省からの認可が得られれば労働災害補償保険への加入が可能となります。

暫定任意適用事業の場合でも保険料は全て事業主の負担となりますので、労働者の収入には影響を与えません。

傷害保険

傷害保険とは、万が一のケガをした時に適応となる保険です。

ケガ全般において適応となる訳ではなく、「急激かつ偶然な外来の事故」が保険適応対象となり、身近なケースでは、交通事故や仕事中の事故などがこれに当てはまります。

傷害保険の場合、「急激」「偶然」「外来」の3つの条件を全てクリアしていなければいけないといったルールがあります。

急激とは、突発的に発生することを指しており、ケガの原因から最終的なケガの症状が直接的に関係があり時間差がないといった意味合いです。

偶然とは、ケガの原因や結果が予知できない内容であるといった意味合いです。

外来とは、ケガの原因が自ら発生させた訳ではなく外的要因によって引き起こされることを指します。

熱中症や車酔いなどは「急激かつ偶然な外来の事故」に該当しないため注意しましょう。

また、傷害保険は職業によって加入できない場合あります。

また、加入している傷害保険のプランによっては、保険金として受け取れる価格に差があります。

保険でカバーできる内容も加入プランによっては差があるため、事前にどのようなプランに加入していて、保険が適応される範囲を把握しておきましょう。

事故が起こった時などに、やりとりの代行が可能なのかも事前にチェックしておく必要があります。

保険代理店から加入した保険であれば、その代理店が事故相手や保険会社とのやりとりを代行してくれることもあります。

保険会社から直接入った保険である場合や、やりとりの代行をしてくれない代理店から加入した保険である場合は、弁護士特約などの特約が入っているかなど確認しておき、実際に何か起こってから慌てることのないようにしておきましょう。

個人情報漏洩保険(依頼者への保険)

個人情報漏洩保険とは、個人情報の漏洩や漏洩の疑いが生じたことによって賠償金の支払いが発生した場合に損害を補償してくれる保険です。

個人情報が漏洩してしまった場合には、企業の社会的信用を失うことを防ぐために記者会見を開き事実を公表したり、広告物に釈明文を掲載したりします。

企業を存続させ社会的な信用を回復させるためにも、金銭面での賠償だけではなく二度と同様のことを起こさないと企業として誠心誠意示すことが大切です。

個人情報漏洩保険の補償対象となる個人情報とは、氏名や生年月日やマイナンバーなどの個人を特定可能な情報が該当します。

補償の対象となる具体的な事例は、外部からの不正アクセスによって情報を盗まれたり、顧客情報を不正に持ち出し勝手に売却されたりした場合などです。

他にも、個人情報が入ったUSBなどの記憶媒体を紛失し第三者に見られてしまったり、誤って関係者ではない外部の人に個人情報を誤送した場合も当てはまります。

合わせて法人情報の中でも、一般的に公開していない情報が漏洩してしまった場合には補償の対象となります。

個人情報漏洩保険には、緊急サポートやプライバシーマークの取得サポートなど独自のサービスを行っている保険会社もあるので、ポスティング委託契約を結ぶ際には保険の内容を把握しておきましょう。

また、万が一情報漏洩が発覚した時にトラブルについて相談ができない保険会社の場合には、別途コンサルティング会社を探さなければいけないケースがあります。

保険会社と別にコンサルティング会社を探すことは、費用も余分に払うことになり余計な手間も発生するため、事前にコンサルティングも対応可能なのかチェックしておくとよいでしょう。

このように、スタッフ・依頼者用に保険加入している業者は優良企業だと言えますが、一定の基準や品質をクリアした業者しか加入できない業界団体の各制度に入っているかも安全・安心と判断できる材料になります。

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ポスティング会社が加入している賠償責任保険

賠償責任保険とは、業務中に他人へ事故等でケガを追わせてしまったり、他人の物を破損させてしまった場合に適応されます。

賠償額は、事象の内容によってバラつきがありますが、数億円といった企業の存続に影響する規模の賠償が発生することもあるため、事前に保険に加入しておく必要があります。

具体的な例として該当するのが、業務内の交通事故や製品の欠陥による事故などですが、中には保険の適応外となる事象もあるので注意しましょう。

保険の適応外となる事象とは、天災や意図的に損害を引き起こした場合などが該当します。

賠償責任保険では、補償の適応範囲を広げるための特約が次の通り4つありますので、特約も契約しているか、ポスティング業者選定の際に問い合わせてみるとよいでしょう。

被害者治療費用補償特約

事故の被害者に対して治療費用が補填されるため、トラブルの拡大を防ぐことができます。

訴訟対応費用補償特約

被害者からの訴訟や調停等が発生した際の対応に必要な費用を補償してくれます。

初期対応費用補償特約

事故の調査や事故現場の片付けなどの初期対応で発生する費用を補償してくれます。

人格権侵害補償特約

誤って無実の相手を公衆の面前で拘束してしまったなどの他人の名誉やプライバシーを侵害した際に発生する損害賠償の補償をしてくれます。

ポスティング会社が加入している保険まとめ

・スタッフ向けの労働災害補償保険と損害保険は、業務内や通勤時に発生した事故などでケガを負った際に、全額事業主負担で保険料が支給されます。

・依頼者向けの個人情報漏洩保険は、個人情報を保護することを目的とし、被害の補償はもちろん企業としての社会的信頼の損失を防ぐことができます。

・ポスティング会社が加入している賠償保険は、業務内に発生したトラブルに対して基本的に対応できるものになっているが、天災などによる被害には適応外となります。