キャンペーンやイベントの広告のため、あるいは新規に店舗を開くときの宣伝のために、チラシ配布を選択肢の一つにする場合があるかと思います。

その際、チラシ配布は一般に自社の社員ではなく専門家であるポスティング業者に依頼するかと思いますが、どのくらいの費用感をもって資金を準備しておけばよいのでしょうか。

一般的な業界の相場はあるものの、条件によっては格安費用でポスティングを実施することができます。

「格安」価格は配布物一枚あたり3円程度ですが、そこまで価格を下げられることには理由があります。

その理由を一つ一つ、具体的にみていきましょう。

またポスティングに関する情報を網羅した記事がこちらにありますので、他にも知りたいことがあれば確認してみてください。

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格安ポスティング基準は1枚あたり3円の理由

数あるポスティング業者の中から、どこが自社の要望に合致しているのか、事前に相見積もりを取ることがポスティングの第一歩です。

いずれの業者も1枚当たりいくら、というように単価を提示してきますが、配布方法や配布物のサイズ、配布枚数、また地域や期間によって、単価や支払う金額が異なってきます。

それぞれの条件によってどう価格が変動するか解説していきます。

・配布方法
・サイズ
・数量
・配布地域
・配布期間

配布方法

まず、配布方法には2通りあり、「ローラー配布」と「セグメント配布」と呼ばれている方法です。

ローラー配布は全戸配布、またはベタまきなどとも呼ばれますが、文字通りクライアントが指定した地域の全戸に対し、ローラーのようにチラシを配布するものです。

戸建てやマンション、アパートなど対象を問いません。

ポスティング業者にとっては、どのポストに配布していいか対象を選別する手間が省けます。

また、大型マンションが多い地域では配布スピードが速まることから、安い単価を提示してくれる業者も多いのです。

一方のセグメント配布は、ターゲットする顧客層に合わせ、選定した配布先に対してポスティングしていく方法です。

基準としては、エリアや戸建て・集合住宅、また分譲マンションや事業所のみ対象とするなど、千差万別です。

例えば、戸建てのみなどとする場合、ポスティング業者が事前に対象エリア内の一戸建てを調査・選別しなければならないため、セグメント配布は相対的に費用が高くなります。

費用が高くなる反面、セグメントすることで反響が期待できるなど配布方法ごとの特徴が次の記事に詳しく記載されています。

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サイズ

次に配布物のサイズですが、配布物はチラシに限らず、ハガキや小冊子、試供品なども対象となります。

配布するサイズに比例して単価は高くなる傾向にあり、A4のチラシと小冊子を比べると、小冊子は2倍ほど単価が高くなります。

このようにポスティング料金に重要な関わりがあるサイズについて、多く利用されている各用紙サイズの料金例がこちらありますので参考にしてみてください。

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数量

また配布数に関しては、配布枚数が多くなるほど単価が安くなり、他業種に見られるようなボリュームディスカウントを受けることも可能です。

ただし一回に数万枚など大量で、配布期間が長期にわたるほどディスカウント交渉が容易になります。

これは、ポスティング業者にとってスケジュールや人員配置を組みやすく、単価を下げても利益を上げることが可能だからです。

配布地域

配布地域については、首都圏のように住宅が密集している地域では、配布効率がよいため単価がおさえられます。

逆に山間部など住宅が点在している地域では、配布に時間を要してしまうため、必然的に割高になります。

また住宅密集地域でも、エリアのある地域、例えば何丁目だけなどといった指定をした場合も、単価が高くなりがちで、これは複数配布の妨げになるからです。

配布期間

最後に配布期間ですが、クライアントがいつからいつまで、といった期日や期間を指定した場合は高くなる傾向にあります。

ひとりの配布員が一日に投函できる枚数には限界があり、最高でも一日4000枚と言われています。

クライアントのキャンペーンの都合上、「どうしてもこの期間で配布を終了させたい」といった要望に応じる場合、配布スタッフをかき集めてその一社のためだけに対応せざるを得なくなるかもしれません。

通常、ポスティング業者は一度の配布で一社だけのチラシだけではなく、複数クライアントのチラシをさばいています。

これを「併配」と呼びますが、一社のみの依頼に集中する「単配」にすると、業者の負担が増すため割高になるのです。

クライアント側でそのような要望がなく、ある程度ポスティング業者の都合を優先し、日数をかけてよいのであれば価格を抑えることができます。

また投函物の配布期間だけでなく、ポスティング業者への投函物の納品期間も、単価に影響することがあります。

チラシがポスティングに適当なサイズでない場合には、折り加工作業や場合によってはホチキス止めが必要だったりするでしょう。

持ち込む方でそのような作業を行っていない場合、業者側が作業を担当することになるため、その費用が単価に反映されたりと、さまざまな要因を加味してポスティング業者は見積もりを提出しています。

このように単価は変動しますが、配布単価を抑えたい場合におすすめな配布方法「併配」の安い理由と他の配布方法である「単配」「合配」についても次の記事で解説しています。

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1枚3円以下でポスティングを行っている業者の特徴

次に「格安」価格を提示する業者の特徴を、これまで説明してきた内容をもとに説明いたします。

まず、ボリュームディスカウントが受けられれば安い単価が提示されます。

これは数万枚の大量発注かつ、配布期間に余裕をもっていれば、業者の都合を優先することができるからです。

また配布物のポスティング業者への納品も、余裕をもって行いましょう。

翌日の納品で、その週のうちに投函といった無理のある依頼は、人員計画の見直しなど業者の負担を増やし、請求費用が高額になります。

また、地域密着のポスティング業者であれば、配布エリアに関する詳細なデータからエリアの選定に関するアドバイスなどクライアントのニーズに合わせた提案をしてくれることもあり、その提案が単価の低減につながることもあります。

そのような業者は、地元エリアに住んでいる方を配布員として採用することが多いので、配布計画が立てやすく、単価が安くなる傾向にあります。

ただ、相場から外れ、根拠のない安い単価を提示してくる業者は、逆に注意が必要です。

例えば一枚当たり0.5円などといった、破格の値段の場合、労働基準法に違反した低賃金で配布スタッフを雇用したり、外注先に低価格で仕事を投げて収益を確保していることがあります。

当然、配布スタッフの仕事に対する意識は低くなり、同じチラシを何枚も一つのポストに投函したり、ぐしゃぐしゃにして投函したり、最悪の場合、どこかに廃棄する場合もあります。

結果として、クライアントに対してクレームが寄せられたり、イメージの低下につながったりと、ポスティングで意図した効果と正反対のことにつながってしまうかもしれません。

あまりに低価格な業者は、ポスティング報告書を提出しなかったり、また提出したとしてもレベルが低いものだったりするので、そこから判断するのが安全でしょう。

報告書は配布スタッフや業者の仕事およびクライアントからの仕事に対する意識を反映するものだからです。

低価格だからといって全ての業者が不正をしているわけではありませんが、業者を見極めるため悪徳業者の実態を紹介します。

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格安ポスティングの基準は1枚あたり3円のまとめ

・配布方法・配布枚数・エリア・期間によって、1枚あたりの単価を安くすることができます。

・地元密着型のポスティング業者であれば、地域事情に詳しく、配布エリア近隣に居住しているスタッフが多く在籍していることから、低単価を提示してくれる可能性があります。

・根拠のない破格の低単価を提示する業者は、配布品質に難があることが懸念され、最悪の場合はトラブルに発展する恐れもあり、注意が必要です。