ポスティングの問題解決や業務改善の手法であるOODAループについて解説

ポスティングは、何度も繰り返し行いながら効率的に反響を得られる戦略を探り、効果を高めていきます。

その行程を支えるメソッドがOODA(ウーダ)ループです。

OODAループの概念とポスティングにおけるOODAループのメリット・デメリット、PDCAサイクルとの違いを明らかにし、ポスティングにおいて具体的な活用につながるよう解説していきます。

またポスティングに関する情報を網羅した記事がこちらにありますので、他にも知りたいことがあれば確認してみてください。

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ポスティングの問題解決や業務改善の手法であるOODAループとは?

OODAループとは、O・O・D・Aの4つのステップとループの5つのプロセスからなる、問題解決のためのフレームワークです。

アメリカ空軍出身のジョン・ボイドによって、臨機応変な判断が求められる航空戦のために考案されたメソッドですが、後にさまざまな分野で応用されるようになりました。

4つのステップでは具体的に何を行うのかを解説します。

・Observe(観察)
・Orient(状況判断)
・Decide(意思決定)
・Act(行動)

Observe(観察)

「O(観察)」は社会の動向、人々の価値観、人口動態などの市場環境や、他社の動向といった競合環境などの外部環境をリアルタイムで広く観察し、データや情報を集める段階です。

固定概念で決めつけることはせず、事実を洗いざらい観察していきます。

ポスティングにおいて観察できることをいくつか例を挙げます。

  • 配布エリア内の居住者の属性(人口・所得層・年齢層など)
  • エリア内の競合他社の動向
  • 取引先のような利害関係者
  • 商品・サービスの売れやすい時期や年齢層
  • 交通量
  • 土地柄

「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」という故事があり、「敵と自分の情勢をよく知っていれば負ける戦いは避け、戦いに敗れることもない」という意味ですが、「観察」はこの教えにも通ずるプロセスと言えます。

そこで、ポスティングに役立つさまざまなデータを駆使する手法として「GISポスティング」がこちらにあり男女別、住居区分などでも抽出可能です。

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Orient(状況判断)

「O(状況判断)」では、「O(観察)」で収集した情報やデータをもとに、置かれている現状を理解した上で、分析と仮説立てを行います。

ただし仮説は1つとは限りません。

観察した情報だけでなく、得てきた情報や外部で構築された仮説や情報・データを用いて検証を行い、精度を上げていきます。

ポスティング戦略で用いる場合は、反響が得られやすい戦略は何か仮説を立てていきましょう。

例えば、下記のように複数の情報を掛け合わせて関連性が高いものを紐付け、傾向を見つけていきます。

  • 反響率の高いポスティングエリアの条件
  • 反響の得やすい配布のタイミング(曜日、時間、シーズン)
  • 配布の頻度と反響率の関係性
  • 商品・サービスに対して反響の高いターゲットの属性
  • 過去の訴求内容に対して反応を得られたターゲットの属性
  • 反響の高いチラシデザインと反応のあったターゲットの属性

得た情報に価値を持たせるプロセスであり今後の戦略の基盤ともなるため、過去の誤判断や反省点を見逃さないように仮説の検証を重ね、精度を上げていきましょう。

また、こちらの記事に、飲食店の宣伝には給料日前後や大型連休前、さらに金曜日や土曜日が適しているなど、業種ごとに最適な時期や曜日が紹介されていますので戦略を立てるのに役立ちます。

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Decide(意思決定)

「D(意思決定)」では、「O(状況判断)」で立てた仮説に基づいて、問題解決のための戦略や方針を決定し具体的なアクションプランを立てます。

ただし、仮説を立てるときと同様に方針が1つとは限らないため、考えられる戦略を徹底的に洗い出し最も問題解決に適した選択を行います。

ポスティングで用いる場合は、以下のような具体的な配布物と配布条件について決定していきましょう。

  • 配布エリア
  • 配布の頻度とスケジュール
  • 配布枚数
  • セグメントによるターゲットの絞り込み
  • 企画・訴求内容
  • チラシのデザイン

具体的な計画を立てて道筋をまとめるプロセスであり、複数考えられる場合でも最終的には実際に行動へ移すプランだけに絞り、具体的な内容に落とし込みます。

そこで、こちらに多くの人が評価している商品やサービスであるとアピールするためリピート率を掲載するなど、デザインの重要性について具体的に載っています。

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Act(行動)

「A(行動)」では、「D(意思決定)」で立てた計画を遂行するプロセスであり、結果を得られる段階となります。

ここでプロセスは終了ではなく、得られた結果は「O(観察)」に戻って情報として収集し、新たなフェーズへと進んで一連のステップをループすることで、変わりゆく状況に対応しながらブラッシュアップし続けられるようになります。

ポスティングの問題解決や業務改善の手法であるOODAループのメリット・デメリット

ポスティングの問題解決のためにはOODAループを闇雲に使用するのではなく、特徴を理解して効果の発揮できることに活用していく必要があります。

活用するのにふさわしい場面を見極めるため、メリット・デメリットの説明と、ブラッシュアップをするためのメソッドとして比較されやすい「PDCAサイクル」との違いや使い分けについて解説します。

・メリット
・デメリット
・ポスティングにおけるPDCAサイクルとの違い

メリット

OODAループは、状況がめまぐるしく変わる航空戦の中でアクションプランの構築をしたメソッドが元になっており、そこから得られるメリットが3つあります。

メリット1:現状に合わせた対応が可能となる

計画ありきの行動ではなく現状に基づいて行動の方針を決めていくので、常にリアルタイムの状況に対応しながら行動できる柔軟性があります。

メリット2:迅速なアクションプランの策定と改善ができる

個人レベルで意思決定を行いやすいプロセスなので、現場で早急な対処を求められる場面での活用が可能です。

メリット3:予め目標の立てづらい事象に方針づけができる

マーケティングプランの構築や起業など前例に基づくことや仕組み化しにくい物事において、実践と改善を繰り返すのに適しています。

デメリット

OODAループのデメリットは、チームでの統制を図るのが難しいことです。

現状に基づいた行動への道筋となるため組織全体に情報共有と吟味を行う悠長な作業をしていると、現状は変化してしまいます。

現場判断だけでは組織全体に認識のズレが生じやすくなるため、報連相をしやすい透明性のある組織づくりなど、全体のまとまりを維持できる体制づくりの工夫が必要です。

つまり、現場レベルでのリサーチと迅速な判断を遂行するのにふさわしい手法といえます。

ポスティングにおけるPDCAサイクルとの違い

PDCAサイクルとOODAループは、どちらも行動とブラッシュアップを繰り返していくメソッドとして比較されますが、両者は得意分野が異なるため適切に使い分ける必要があります。

「PDCAサイクル」は品質管理における生産性向上を図るために作られたメソッドで、次の4つのプロセスからなります。

  • Plan(計画を立てる)
  • Do(実行する)
  • Check(結果を確認する)
  • Action(浮かび上がった問題点を解決する)

ルーチンワークの改善や予め決められた業務を効率よくこなすため、想定外のことが起きにくい物事の目標に対して、効率良く作業を進めるために活用されます。

一方でOODAループは、変容する予め決められない物事に対して用いるのが適切です。

PDCAサイクルのように決められた目標に近づけるための改善をするのではなく、変容する状況下で目的を果たすための改善を可能にするため、想定外の出来事に強いメソッドとして位置づけられています。

使い分けとして、PDCAサイクルを用いる場面は、既存の仕組みや前例に基づいたことを改善していくため、事務作業や依頼から実行までのプロセスをスムーズに行うための業務改善に用いるのに適しています。

OODAループを用いる場面は、不安定要素の多い社会情勢やターゲットの価値観の変化に対応するため、販促活動の戦略やマーケティングプランを練る際に用いるのが相応しいです。

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ポスティングの問題解決や業務改善の手法であるOODAループについて解説まとめ

・OODAループとは、「Observe」外部環境など現状を観察、「Orient」観察結果より仮説立て、「Decide」仮説に沿ってアクションプランの策定、「Act」プランを遂行の4つのプロセスをループして問題解決を行うメソッドです。

・OODAループは「現状に合わせた対応が可能」「迅速なアクションプランの策定と改善ができる」「予め目標の立てづらい事象に方針づけができる」といった3つのメリットがあります。

・PDCAサイクルは決められた業務改善のために活用しやすいのに対し、OODAループはポスティング戦略を練るのに適しています。